秋、林の中を歩くと、ちょうど目の高さにあるガマズミの赤い実に出会います。陽を浴びやすい道沿いや、林縁の株では実付きも良いようです。野鳥の好きそうな赤い実ですが、人間も食べられると聞いていたので口に入れてみると、とても酸っぱくてえぐみもありお世辞にもおいしいとは言えません。鳥たちにはおいしいのでしょうか?
生で食べるよりも焼酎などにつけて果実酒にすると、見た目も美しいワイン色のおいしいお酒になります。天然クエン酸、リンゴ酸を豊富に含みポリフェノール含有量も多いそうです。クエン酸を多く含むために疲労回復によいようです。
ガマズミという風変わりな名前の由来はたくさんあるようですが、ガマズミの漢名の莢迷「きょうめい」が「かめ」から「がま」となり酸っぱい実の酸実「すみ」が結びついて「がまずみ」となった説や、山の神様の授かり物として大切にされ「神ツ実かみつみ」「神の実かみのみ」から転じて「がまずみ」になった説など多数あります。
秋のたわわに実る赤い色の実や紅葉した葉も美しいのですが、夏に咲く白い小さな花の集まりも涼しげで、一年中その姿を楽しむことのできる樹です。 |